栗山監督の大谷愛は凄い
自分の感情は抑える。心に決めていた日本ハム・栗山監督が少しだけ目を潤ませた。
エンゼルスカラーの赤色のネクタイを締めて参加した会見後、報道陣から「米国でも二刀流で成功する秘けつは?」と問われた時だ。
しばらく迷いながら出した言葉は「正直言えば、愛なんでね…」。無償の愛を注いだ5年間。大谷が新天地でも環境に恵まれることを祈っている。
今季、栗山監督は「メジャー全球団に“翔平が欲しい”と思わせる」と決意して臨んだ。
だが計算は狂った。大谷は4月に左太腿裏の肉離れを発症。地道なリハビリを経て6月下旬に1軍に復帰したが、本調子に至るまで長い時間がかかった。